突然ですが、「廃墟」、好きですか? 学生時代に肝試しスポットとして利用した方も、映画『進撃の巨人』やB’zのPV(『MYLONLY TOWN』ですね)の舞台で有名な軍艦島なら知ってる!なんて方もいるかも?
実は今、世界的に廃墟めぐりがブームの兆し。
そしてそれを裏付けるかのように、Amazon.co.jpで「写真集」カテゴリ第1位をマークした、話題の廃墟写真集があるんです。
その名も、『世界の廃墟』です!
その名の通り、世界の廃墟を集めた、日本初の写真集なんです。
百聞は一見にしかず、まずはこの本の中から、泣く子も黙る廃墟写真をいくつかご紹介します。
まずは本の表紙にもなっている、ブルガリア共産党ホール(ブルガリア/バルカン山脈)
UFO!?……ではありません。ブルガリアの首都ソフィアから東に200キロメートルの山の頂上にある、この近未来的なドーム、かつてはブルガリアを主導した共産党の集会所でした。1981年に設置されましたが、1989年、ソ連衰退と共産党政権崩壊とともにたった7年で廃棄されたそう。現在では観光スポットになっているそう。
のっけから大スペクタクルすぎて言葉が出ませんが、続々といきます。
続きまして、廃墟マニアの夢と言われているパワープラントM(ベルギー/モンソー=シュル=サンブル)
こちらも宇宙船のようですが、元々は火力発電所の一部で、冷却塔の部分でした。1921年に建設され、一時はベルギーの電力供給を担っていましたが、環境保護団体からのクレームにより2007年に閉鎖。その後まもなく話題となり、今では全世界から廃墟マニアが集まるのだそう。ちなみに上の写真は冷却塔の2階部分。
こちらが1階部分
お次はタイ・バンコクから。この写真、どれが廃墟かわかりますか?
これ、実は左側の高層マンション、サトーン・ユニーク・タワーが、まさかの廃墟なんです!
1990年代半ばに始まったマンション建設でしたが、1997年にアジアを襲った経済危機がバンコクを直撃。それにより建設が中止され、今も再開発のめどが立たないまま、現在に至っています。その外観からバンコクの若者の間では「幽霊マンション」と恐れられており、今や都市伝説の舞台だそう。恐ろしや……。
この、世にもすごいインパクトの写真集を監修したのは、世界の変な場所ばかり集めた写真集『奇界遺産』(なんと3万5千部のベストセラーです)で有名な写真家、佐藤健寿さん。
ヨーロッパでは今、「都市探検(アーバン・エクスプロレーション)」とよばれるカウンターカルチャー運動が盛り上がっていて、そういった世界中の都市探検家たちに、佐藤氏が写真の撮影・提供を呼びかけて実現したのが、この写真集だそうです。
次回は、もっともっと不思議な廃墟をご紹介していきます! (五十嵐ミワ)
『世界の廃墟』佐藤健寿/監修・解説(飛鳥新社/1759円+税)
http://www.amazon.co.jp/dp/4864103925/
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